2024/09/11 21:34

前回の更新からはや2か月・・・。

時の流れがあまりにも早く驚きが隠せません。
さて、久しぶりに珈琲の新銘柄が届きましたので早速、商品ページに追加させていただきました。
今回はブラジルのカルロスさんの中煎りがなかなか面白いコーヒーですね。
品種がアララ そして精製処理はアナエロビックナチュラルと珈琲業界の最新を詰め込んだような商品ですね。
そもそもこのアララという品種は実は私も初めての出会いでした。
調べてみると栽培が始まったのは2012年と10年ほど前から商業栽培が始まった比較的新しい品種(新しいといっても10年以上も前ですが)でブラジル国内では近年主要な品種の1つのようです。
さらに調べていくとロブスタ系統とのハイブリッド品種のようで味や収量にすぐれるうえに
バクテリアやさび病といった珈琲の天敵ともいえる病気にも耐性があるようです。
なんとも優秀な品種ですね。
珈琲業界に長年おりますが珈琲の世界も日進月歩。 常に新しい品種や新しい精製処理方法が増えております。
アララの栽培と同じ時期に有名になった精製処理にアナエロビック(嫌気性発酵)というものがあります。
コーヒー豆をタンクのなかにいれ密閉し酸素がない状態を作り出すことにより、酸素を嫌う微生物の活動を活発化させ
発酵を促すという方法になります。
そうすることで明確なシナモンやリンゴのような香りのする珈琲が生まれ、一躍有名になりました。(当時はコスタリカのコーヒーでした)
当時はあまりにもはっきりとわかるシナモンやリンゴの香りのする珈琲に「香りを添加しているのでは?」と疑ったものです。
それ以降あらゆる国の生産者さんがアナエロビックの手法をとりいれ、今では割と目にすることが多くなった気がします。
強く明確なフレーバーに多くのお客様が惹かれ、新しい発見があったと思います。
それらの情報を正しく勉強し、お伝えするのが珈琲屋たちの使命でもありますがなかなか勉強も大変ですね。
独立してからは常に情報をとりにいかないと取り残されてしまうと先輩に言われた言葉を思い出します。
珈琲屋という仕事は接客業と研究職のハイブリッド職ですな。

話がそれましたが
ブラジルのカルロスさんのコーヒーもアナエロビックの精製方法ですが
アナエロビックらしさがそこまで強くなく、ほどほどに後味にスパイシーさを感じることができます。
お値段もそこまで高くはないと思いますので気になる方は是非ともお試しあれ。